4,5月のワイン会の様子

先月、先々月と当店で開催したワイン会の様子をアップしたいと思います。

4月22日の土曜ランチワイン会は私がオーストリアを代表する白の地場品種
グリューナー・ヴェルトリーナー」を取り上げました。

主にオーストリアの北側、とくにドナウ川流域の産地で栽培されている
グリューナー・ヴェルトリーナーを通じて、産地ごとの違いを味わいの
違いを通じて感じて頂くことをテーマと致しました。

当日お出ししたワインは下記の5種です。

写真左から、
Hirsch Grüner Veltliner Hirschvergnügen 2014
Hirsch Grüner Veltliner Heiligenstein 2014
Bernhard Ott Grüner Veltliner Am Berg 2014
Makus Huber Grüner Veltliner Obere Steigen 2015
PRAGER Grüner Veltliner Hinter der Burg Federspiel 2014

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グリューナーの銘醸地である、ヴァッハウ、カンプタール、ヴァーグラム、
トライゼンタールと、それぞれ土壌と気候が異なる4つの地域を飲み比べ
て頂きました。

あらためて飲み比べると、グリューナーの味わいは産地によって全く異なり、
同じグリューナーとは思えないほどの違いがあるワインもありました。
一つはレス土壌、コングロマリット、小石などそれぞれ土壌の異なる畑、
そして、微気候の違いがそのワインの味わいに大きく影響していると
お客様に感じて頂けたようです。

料理はもちろんのこと、季節の鮓としてお出しした
鰈昆布〆、青柳、細魚などに非常に良い相性を見せていました。


5月22日の土曜ランチワイン会ジョージアワインをテーマに、
オーストリアワイン大使の同期で、ワインキュレーションの
上野さんに講師をお願いしました。そしてスペシャルゲストとして、
駐日ジョージア共和国大使のレヴァンさんもご参加頂きました。

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左より、上野さん、レヴァン大使、小生

ジョージアワインと会席料理、江戸前鮓を合わせる会は前から
個人的にも興味深く、また、お客様からもリクエストを頂いて
いましたので、造詣の深い上野さんにお願いして開催の運びとなりました。

ジョージア大使のレヴァンさんからはご挨拶でジョージアと
ワインの歴史の説明を頂き、8000年にも及ぶ有史以来の
ワイン造りが今も脈々と受け継がれていることがわかりました。

上野さんが手持ちでお持ち下さったワイン5種類を用いて、
詳細なワインの解説と和食との相性についてご紹介を頂きました。
実際に試飲をしながら、地場品種を通じたジョージアの各産地の
テロワールが表現され、同じ品種でも産地によって風味の差があり、
優しく自然な造りだと感じました。

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料理はぜひ季節のものをという上野さんのご要望で、
・前菜:アスパラ豆腐
・料理:丸茄子の鴨南蛮仕立て
・江戸前鮓:春子鯛、鰯、初鰹、真鯛、中トロ、生とり貝、煮穴子
という献立でお出ししました。

和食のだしや繊細な食材の味わいを引き立てるうま味のあるワインで、
食中酒としてとても良い存在だと思いました。

ジョージアではたくさんの料理を机に並びきれないほど乗せて、
みんなで卓を囲むという風習があり、それこそ、昔の日本の大家族
の食卓と相通じるところを思い出しました。
ジョージアワインは肩肘を張らない日本の食卓にもとても良い
お供となるように思います。

大変なお願いにも関わらず笑顔で引き受けてくださり、
とても素敵な会として下さった上野さんに心から感謝申し上げます。
また、ぜひ次回もよろしくお願いいたします。

加えて、駐日ジョージア共和国大使のレヴァンさんも
お越しいただきありがとうございました。


そして、5月31日は夜に「鮓、会席とワインのマリアージュを楽しむ夕べ」
を開催いたしました。

私のオーストリアワインの師匠でもある岩城ゆかりさんをお迎えして、
「鮓とワインの今昔物語」というテーマで、ワインは、いくつかの典型的
『モダン』スタイルと、『アンフォラ醸造・熟成』ものや『オレンジ』ワイン、
一方の鮓も、歴史的文書や図版に残る赤酢の握りや形式などを再現し、
伝統&モダン製法ワインとのマリアージュをお楽しみいただきました。

当日お出ししたワインは下記の5種類です。

写真左から、
Nikoloz Antadze Rkatsiteli 100 years old vine 2015 (左端とその隣の2本)
Rudi Pichler Riesling Federspiel 2015
Kemetija Stekar Kuisko (Chardonnay) 2008
Jayer Gilles Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 2013
Schloss Gobelsburg Riesling Tradition 2009

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伝統的スタイルとモダンスタイルを交互にお出しし、
同時に、新たな調理表も入れた会席料理と、
伝統スタイルの江戸前鮓をご提供しました。

会席料理は、
・前菜:胡瓜、椎茸、クラゲの合まぜ
・刺身:鰯、真鯛、青柳
・炊合せ:煮蛸、独活、オクラ、よもぎ麩
・強肴:焼帆立の雲丹ソース 季節野菜添え

伝統スタイルの江戸前鮓は、
・こはだ
・細魚 おぼろかまし
・本鮪赤身づけ 赤酢しゃり
・烏賊の印籠詰め
・江戸前煮穴子 赤酢しゃり
・鱒の押し鮓
・干瓢巻 赤酢しゃり

をお出ししました。

1.江戸前(東京湾)の食材
2.早握り
3.手仕事を加えたネタ
といった江戸前鮓のスタイルを踏まえながら、江戸前鮓が確立された
とされる江戸時代(文化文政)の頃に確立されたとする江戸前鮓を
再現してお出ししました。

岩城さんによるワイン解説では、ヨーロッパ中世以来の
『修道院秘伝製法』を受け継ぐワイン等を比較し、背後にある異なる
哲学とその実践としての製法の違いが、どんな味わいの違いに帰結
するのかを実体験するとともに、昨今のワイン・トレンドを展望しました。

また、江戸前鮓も最近は物流が発達したことで、全国各地、また、
海外より新鮮な生の魚介類が手に入るようになり、生のネタで
お出しすることが多くなっていますが、今回お出しした鮓は
いずれも酢で〆たり、火を通したりと、手仕事が必ず入っている
昔ながらの味わいを再現してお出ししました。

モダンスタイルの中ではRudi Pichlerのような新樽を使わないタイプが、
また、伝統スタイルはジョージア、スロヴェニア、オーストリアと
いずれも個性がありながらも、自然な造りで、お出ししたお料理に
個別で良い相性を見せておりました。

今昔というテーマは初めて開催したのですが、非常に興味深く、
またぜひ行いたいテーマだと思っております。


6月以降も土曜ランチワイン会、そして、土曜の夜にワイン会を
定期で開催し参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


鮓&ワインおーじ
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テーマ : ワイン - ジャンル : グルメ

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