今年の納めの土曜ランチワイン会を行いました

毎年師走の土曜ランチワイン会では恒例で、スパークリングワインを
取り上げさせて頂いております。

クリスマスや年末年始に飲まれる機会も多いということで、直前に
いろいろなスパークリングをお楽しみ頂こうという企画です。

今年は自然派ワインを共通テーマとして取り上げさせて頂きました。

お出しいたワインはこちらです。

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左から、
・くらむぼんワイン エンソレイエ甲州 2011
・デリンクエンテ デリンクエンテ タフ・ナッツ ビアンコ・ダレッサーノ 2016
・コルヴェッツォ プロセッコ "テッレ・ディ・マルカ"フリザンテ アンフィルタード 2014
・フレッド・ロイマー ブリュット・ロゼ 2014
・レ・シャンパーニュ・デュ・シャトー・ダヴィズ フォリアージュ・キュヴェ・エクストラ・ブリュット NV

日本、オーストラリア、イタリア、オーストリア、フランスと
各国のスパークリングを紹介しました。

くらむぼんワインは山梨の勝沼で造られているワインで、現当主の
四代目が自然農法に特に注目されています。こちらのワインは
白ワインとして甲州100%で造ったものに炭酸ガスを注入する方式で
造られたスパークリングです。炭酸ガスを発生させる方式として
シャンパーニュなどに代表される瓶内二次発酵(伝統方式)で行う
と時間と手間によりコストがかかることもあるため、白ワインとして
質の高いものを造り、炭酸ガスは後から注入することでアペリティフ
などに向く、コストパフォーマンスの高いスパークリングワイン
として位置づけたのだと思われます。ベースの白ワインの質が高く、
酸も果実香味も非常にすっきりとしていて、非常に素晴らしいワイン
です。

また、今回は自然派の濁り系スパークリングワインも飲み比べて
頂こうということで、オーストラリアとイタリアを比較して頂き
ました。

この2種類はイタリアの地場品種を使っているという共通項があり、
非常に面白い比較となりました。

南オーストラリアのリヴァーランドで2013年に設立されたデリンクエンテ
はオーストラリアのテーブルワインを大量生産している地域である
リヴァーランドに着目しました。この土地ではそこそこのワインしか
出来ないと目されていましたが、この土地の気候や土壌に適合する
品種は南イタリアの地場品種であると考え、それらを栽培することで
リヴァーランドのテロワールを表現できるワインを醸造し、土地の
可能性を見出した造り手です。
このスパークリングはプーリア州の地場品種であるビアンコ・
ダレッサーノを使い、酸味、ミネラル、苦味をバランスよく表現
しています。また、瓶内二次発酵後の澱を引かずにそのまま瓶内に
入れておくことで、酵母の自己分解によるうま味をさらに加えて
いるという非常に優しいワインとなっていました。

また、イタリアのヴェネトでコルヴェッツォが造るプロセッコも
同様に瓶内二次発酵後の澱を瓶に残したまま澱と接触させ、
サーヴするときも澱と混ぜ合わせてから提供するという、
一見変わったプロセッコになっています。プロセッコは青リンゴ
やシトラスなどの爽やかな果実香味を中心にスッキリと飲ませる
スパークリングワインですが、このワインは反対に、澱との接触
を長くすることで余韻にうま味や、酵母の自己分解によるパンの
ような香りを楽しませるという複雑味を大切とした自然派ワイン
です。

これらの濁り系スパークリングワインと、出汁を中心にした鮪の
葱間鍋とを楽しんで頂きました。

そして、最後にシャンパーニュと、オーストリアで最高クラスに
位置づけられるスパークリングを飲み比べて頂きました。

コート・デ・ブラン地区、ダヴィズに2010年設立されたシャンパン
メゾンで、ビオディナミコンサルタントと知られているエルヴェ・
ジェスタン氏を招いてビオディナミを実践するシャトー・ダヴィズ
のフォリアージュをお出ししました。ビオディナミで栽培する自家
畑のグランクリュのシャルドネと、信頼する契約農家がオーガニック
で栽培するピノ・ノワール、ムニエを使い、醸造と発酵には使い
古した古樽とタンクを用い、リザーブワインは使用せず、MLFは
成り行き、などなどできる限りそのテロワールを表現できるように
人為的なことを行わないというシャンパーニュです。
柑橘系の爽やかな香りと細かくもムースのように存在感のある泡、
実質的には2009年単年のワインですが、まだまだ酸味も十分で
フレッシュな味わいと余韻の長さに驚きました。

また、オーストリアのカンプタール地方を代表する作り手の一人、
フレッド・ロイマーが造るロゼもビオディナミによるもので、
カンプタールのランゲンロイスとテルメンレギオン地方のグンポルツ
キルフェンに持つ自家畑のツヴァイゲルトとピノ・ノワールを
使って仕込んでいます。ロイマーはオーストリアを代表する
ビオディナミの生産者で、グリューナー・ヴェルトリーナーや
リースリングを中心とした白ワインで非常に高い名声を得ています。
90年代にスパークリングを生産していましたが、その後しばらく
生産を休止していたのですが、スパークリングワインへの需要の
高まりを受けて2013年より生産を再開しました。
ヘクタール当たりのブドウ収穫量をシャンパーニュよりも低く
抑えたブドウを手摘みで収穫し、ホールクラスターで圧搾。
一次発酵はステンレスタンク内で18-20℃で自発的に発酵後、
ステンレスタンク内で6カ月澱に触れさせる。二次発酵は、
14カ月澱と共に熟成。瓶内熟成は、デゴルジュマン後6-18カ月と
かなりの手間をかけて生産しています。無論、泡はきめ細やかで
泡持ちも良く、エレガントなバラの花、チェリーやラズベリーの
フレッシュな香りと、酵母の自己分解によるブリオッシュの様な
香りがアクセントとなって、全体のバランスが完璧なワインでした。

この2種のワインを手を加えた江戸前鮓に合わせて頂きました。


自然派のスパークリングワインという初めての試みでしたが、
特徴あるワインをそれぞれお出しして飲み比べて頂くことで、
多様さを知って頂ける機会になったかと思います。


本年はこれで土曜ランチワイン会の〆となりましたが、
来年は下記のスケジュールで開催を予定しております。
来年も皆様に楽しんで頂けるテーマにて開催予定ですので、
ご予定頂ければ幸いです。

◆ 2017年のスケジュール(予定)
1月14日、2月25日、3月25日、4月22日、5月20日、6月17日、
7月15日、8月26日、9月16日、10月28日、11月25日、12月16日


鮓&ワインおーじ
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テーマ : ワイン - ジャンル : グルメ

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