FC2ブログ

10月6日 土曜ランチワイン会特別編「オーストリアワインのいろは」を行いました

10月3日(水)~9日(火)に銀座三越で行われた「オーストリアフェア」に
あわせて、土曜ランチワイン会の特別編を行いました。


「オーストリアワインのいろは」
と題して、オーストリアワインを皆さまに探訪して頂きました。

http://nishitani-sushi.com/winelunch.html

オーストリアのワインは日本での輸入量が少ないため、ご存じの方は
少ないかと思います。

オーストリアは、フランスのブルゴーニュなどと気候や土壌が似ている地域
があり、ワイン醸造に大変に適している銘醸地が多数あります。
そのような銘醸地で作られたワインを今回は5種類飲み比べました。

wine1006-001.jpg
右より、
・シュタット・クレムス グリューナー・ヴェルトリーナー ヴァインツアルベルグ 2010
・プラーガー グリューナー・ヴェルトリーナー ヒンター・デル・ブルグ フェーダーシュピール 2011
・エスターハージー ピノ・ノワール クラシック 2010
・ヨハネスホフ・ライニッシュ ピノ・ノワール フォム シュタインフェルド
・エスターハージー ベーレンアウスレーゼ クラシック 2009


シュタット・クレムスとプラーガーは同じグリューナー・ヴェルトリーナー
という白ブドウ品種で飲み比べをして頂きました。


グリューナー・ヴェルトリーナーはオーストリア固有の地場品種で、
オーストリアでは最も多く栽培されている品種です。
柑橘系の果実味と胡椒のようなスパイシー感に調和した酸味が特徴の
ワインとなります。

グリューナー・ヴェルトリーナーはウィーンから北西に50kmほど行った
ドナウ川流域に銘醸地が広がっています。その中でも今回は「ヴァッハウ」
と「クレムスタール」から名門ワイナリーのワインをお出ししました。

「ヴァッハウ」を代表するプラーガーのトニー・ボーデンシュタイン氏は
「ワインとはブドウ畑を表現したものでなければならない」との哲学のもと、
畑の土壌と気候を活かすワイン造りをしています。

一方の「クレムスタール」を代表するシュタット・クレムスのフリッツ・
ミースバウアー氏も厳格な作り手で、畑のテロワールを重要視する作り手です。

それぞれの畑の特徴を重要視する作り手だからこそ、テロワールの違いが
よくわかる飲み比べとなりました。

プラーガーはヴァッハウらしいミネラルと酸が高く、グレープフルーツや
ライムといった柑橘系の風味でシャープな味わいのワインとなっていました。
対照的にシュタット・クレムスは、カリンなどの少し熟した果実や白い花に
白コショウの様なスパイシーな味わいも含まれており、非常に優しい味わい
となっていました。

ワイン単体ではプラーガーが好きなお客様が多数でしたが、料理や鮓と合わ
せて飲んで頂くと、シュタット・クレムスの優しさがよく合うとのご意見
でした。


一方、赤ワインは国際品種であるピノ・ノワールを飲み比べて頂きました。
グリューナー・ヴェルトリーナーの銘醸地と同じく、フランスのブルゴーニュ
地方と土壌も気候も似ているドナウ川流域のテルメンレギオン地区の
ワイナリー「ヨハネスホフ・ライニッシュ」と、ウィーンの南50kmに
位置するブルゲンランド州で古くからワイン造りをする「エスターハージー」
の飲み比べです。

ヨハネスホフ・ライニッシュのピノは酸とミネラルの素晴らしいワインで、
赤いベリー系の味わいが主たる風味の若さと清涼感のあるワインとなって
いました。エスターハージーのピノはもう少し熟成感のあるワインとなって
いました。なめし革やキノコなどの香りに赤いベリーに加えて黒いベリーの
味わいも複雑に入り交じっていました。

エスターハージーのピノはブルゲンランドの中でも南に位置するアイゼン
シュタット地域で栽培されています。アイゼンシュタットはパノニア気候と
さらに南にシュタイヤーマルク地方の気候とが入り交じっており、果実が
完熟することで、ボディーのしっかりとした骨格のあるワインが出来ます。
このようなワインが熟成したことで熟成香(なめし革やキノコなど)が
わずかにしたものと思います。

ピノ・ノワール2種もワイン単体での飲み比べに加えて、料理と合わせての
飲み比べをして頂きました。治部煮風にした鴨やお野菜の炊き合わせと合わ
せて頂くと、非常に素晴らしいマッチを見せました。

wine1006-003.jpg
wine1006-004.jpg
wine1006-002.jpg


そして最後にはノイジードラゼー湖の周辺でのみ作られる甘口ワインを代表
して、エスターハージーのベーレンアウスレーゼを飲んで頂きました。

ベーレンアウスレーゼ以上の甘口ワインは酸味もしっかりあるので、飲み
飽きず、飲んだ後もスッキリしているのが特徴です。このようなワインには
煮ツメを使った鮓が合いますので、煮穴子に合わせて飲んで頂きました。


オーストリアはブルゴーニュのように厳しい気候のところから、イタリアの
トスカーナのように果実が完熟する土地まで幅広い気候と特異な土壌を持った
地域まで銘醸地が広がっています。

輸入量は少ないですが、個性的で哲学を持ったこだわりの素晴らしいワイナリー
が素晴らしいワインを作っていますので、ぜひお試し頂ければと思います。



さて、今後のワイン会の予定ですが、
今月27日は先般より予定しております
秋のピノ・ノワール大収穫祭
ということで、各種の美味しいピノ・ノワールを使ったワインを楽しむ
イベントとなっておりますが、現時点で満員御礼となっております
(キャンセル待ちでしたら受付をさせて頂きます)。


あらたに11月以降の土曜ランチワイン会の予定も決まりましたので
ご案内差し上げます。

11月24日(土):いま再びのブルゴーニュへ
 11月は「ブルゴーニュ栄光の三日間」がボーヌ地方で開かれる月です
 そのような月に合わせて、ブルゴーニュの美味しいワイン達を飲み比べます。
 (もしかしたら日本では入手しにくいワインが入るかもしれません。)

12月15日(土):年忘れ!スパークリング協奏曲 2012
 昨年も行いご好評を頂いたスパークリングの競演を今年も開催します。
 シャンパーニュだけでなく、世界各国の素晴らしいスパークリングワインで
 年末年始に向けて祝いましょう。

1月26日(土):ワイン帝国 ボルドーの素晴らしさ
 ブルゴーニュと並んで世界随一の銘醸地といわれるボルドー。
 唯一無二の赤ワインは有名ですが、実は白も素晴らしいのです。
 ボルドーの美味しさを皆さんで発見しましょう。

各回共に
定員 14名
時間 12:00~14:00
会費 5,000円
内容 グラスワイン(3~4種)、旬の料理、旬の握り鮓、茶碗蒸し、椀物



加えて、私のワインの師匠である「岩城ゆかり」さんの恒例ワイン会を
12月5日(水)に行います。

鮓・会席とワインのマリアージュを楽しむ夕べ

今回のテーマは現在検討中ですが、オーストリアの注目ワイナリーの白ワインと、
そのワイナリーオーナーが選ぶ赤ワインを、鮓・会席とマリアージュする予定です。

日時 12月5日(水)
定員 20名
時間 19:30~22:00
会費 12,000円
内容 ワインに合わせた鮓と料理の特別会席コースにワイン(5~6種)


こちらも素晴らしいワイン会ですので、ぜひご参加頂ければと存じます。



鮓&ワインおーじ
スポンサーサイト



テーマ : ワイン - ジャンル : グルメ

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)