今年ご来店下さったワインの造り手と、お会いしたワインの造り手
本年もオーストリアワイン大使の立場で一年を振り返ると、
昨年に引き続き「オーストリアイヤー」と言えるほど多くの
造り手の方との出会いがございました。
2月には雪の残る岩手県花巻市の「高橋葡萄園」さんを訪問。
造り手でオーストリアワイン大使でもある高橋喜和さんに
畑をじっくり見せて頂き、醸造所の見学と試飲をさせて頂きました。
丹念に仕事をされている高橋さんのご様子が手に取るように
わかる畑の状態で、雪の下の土は柔らかくまた温かかったのが
印象的でした。また、大迫町に何軒かあるワイナリーの中でも
高橋さんの畑は盆地のような場所にあり、ミクロな気候も異なる
とのことでした。ワイン造りでも枝の向きによってワインを造り
分けて出荷されたり、亜硫酸無添加を造られたりと、いろいろな
取り組みをされていることに感動いたしました。
さまざまなワインを試飲させて頂き、今年から高橋さんのワイン
も当店にて扱わせて頂きました。




3月にはFoodexの折に、当店にオーストリアワインマーケティング
協会会長のWilly Klingerさんと、オーストリア大使館商務部
商務参事官(当時)のMichael Otterさんがご来店くださいました。
和食が大好きなお二人に当店の江戸前鮓と会席料理にオーストリア
ワインを堪能して頂き、江戸前鮓や料理とオーストリアワインという
新たな組み合わせは繊細で素晴らしい。この良さを世界の皆さん
に広く知ってもらうようこれからもサポートしていきたい
とありがたいお言葉を頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-796.html

4月にはビオディナミを先進する、オーストリアのニコライホーフ
からChristine Saahs夫人と、フランス ロワールのクレ・ド・セランから
ニコラ・ジョリーさんの娘さんVirginie Jolyさんにご来店頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-819.html
ニコライホーフのサース夫人はこれまでにもご来店頂き、当店で
ワイン会をなさって下さっており、ヴィルジニーさんは初めての
ご来店でした。
共に世界を代表するビオディナミの造り手で、江戸前鮓、会席料理と
ご自身のワインのマリアージュの良さをプロの方々にお伝え頂きました。
サース夫人の変わらぬワインへの愛情と優しさ、また、クレ・ド・セラン
で醸造責任者を務めるヴィルジニーさんのワインへのほとばしる情熱が
大変素敵で、魅了された一日でした。


また、4月の後半にはオーストリアのMORICのRoland Velichさん
が昨年に引き続き再び来店して下さいました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-822.html


今回は一緒に当店で食事をさせて頂き、彼の数々の貴重なワイン
と共に江戸前鮓、料理とのマリアージュを楽しませて頂きました。
ローラントさんをお連れ頂いたヘレンベルガー・ホーフの山野社長
からは本年6月には光栄なことにMORIC賞もいただきました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-841.html
当店で常にお出ししているMORICのブラウフレンキッシュに加え、
新年早々からは届いたばかりの白ワイン「ハウスマルケ」
あらため、「Super Natural」をお出しします。
そして6月にはオーストリアワインマーケティング協会にご招待
頂き、ウィーンのホーフブロイ王宮で2年に一度開催される
ワインの国際展示会「VieVinum」に参加いたしました。

6月末の当店の土曜ワイン会でも帰朝報告をさせて頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-842.html
VieVinumの開催期間中には様々ンサイドイベントが開催され、
我々大使たちも、
サロン・テイスティング



Premium Estateパーティー(ロイマーのフレッド・ロイマーさんと)

等に参加しました。
また、これに合わせてこれまでも当店に来て下さったワイナリーを
中心に多数訪問いたしました。
・ニコライホーフ(ヴァッハウ)
・マッハヘルンドゥル(ヴァッハウ)
・マラート(クレムスタール)
・ニグル(クレムスタール)
・ヒルッシュ(カンプタール)
・シュロス・ゴベルスブルク(カンプタール)
・ヴィーニンガー ヌスベルクの畑(ウィーン)
・シュタードルマン(テルメンレギオン)
・ヨハネスホフ・ライニッシュ(テルメンレギオン)









加えて、オーストリア全土からほとんどすべてに造り手が集結
した、VieVinum会場では、
・ピットナウアー(ノイジードラーゼー)
・サットラーホーフ(ズュートシュタイヤーマルク)
・チェルモネッグ(ズュートシュタイヤーマルク)
・MORIC(ローラント・フェリッヒ)(ミッテルブルゲンラント)
・ウヴェ・シーファー(アイゼンベルク)
・グローサーワイン(アイゼンベルク)
・プローダー・ローセンベルグ(シュタイヤーマルク)
・ハーレンホッフ(シュタイヤーマルク)








といったブースで試飲と共に造り手と意見交換をしました。
この訪問では畑を見て、ワイナリーを訪ね、造り手と直接話を
して、ワインを試飲すると造り手一人一人の人柄やその性格が
ワインに反映されているとあらためて感じることとなりました。
7月には、2月に訪問した高橋葡萄園の高橋喜和さんが来店
くださり、ワイン会を開催してくださいました。
オーストリアワイン大使で、オーストリアのワイン学校である
クロスターノイブルク醸造学校を卒業された高橋さんは、
私がオーストリア訪問で感じたことを体現されるように、
高橋さんの温厚なお人柄とその真摯な性格がワインに
非常に良く表れている優しいワインです。
まさに和食に寄り添うワインという言葉がピッタリ。
ワインへの情熱あふれるご説明を美味しいワインとともに
頂きました。

http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-846.html
9月にはオーストリアでスパークリングを専門に造られている
シゲティのHans-Peter Hofmannさんがご来店くださいました。
今回は輸入元を探しに来店されたとのことで、親しみやすい
ものから個性的なものまで、そのバリエーションの広さと、
スパークリングの醸造技術の高さにとても感動いたしました。
ゲヴェルツトラミネール単体のスパークリングなどは、
芳香系のぶどうの個性を生かしつつも瓶内二次発酵のうまみ
も調和させたという素晴らしい逸品でした。


そして、10月にはオーストリアワイン大使有志が毎年主催する
「オーストリアワイン大試飲会」を3回目として開催し、造り手
として、オーストリアの中でも実力・注目共に高い自然派ワイン
を造られているセップ・ムスター(ズュートシュタイヤーマルク)
とお会いしました。
彼のワインの優しい酒質はどこから来るのかと、その醸造について
深くいろいろとお話を伺いました。

さらに、造り手ではありませんが、大試飲会の前夜には当店に
オーストリアワイン大使が6名(実際は8名)集結し、江戸前鮓と
オーストリアワインのマリアージュを各大使が競演するという
イベントも行いました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-873.html
11月のホイリゲ(新酒)の時には、毎年素晴らしいホイリゲを
造られているツァーヘルのAlexander Zahelさん(ウィーン)が
来日されてお会いしました。

今年は夏場に雨が多かったり10月に急に秋になって冷え込んだり
という気候で、まさにクール・クライメットらしい味わいの
高い酸味と柑橘系のキリッとした味わいの伝統的なホイリゲと
なっています。
さらに11月にはVinexpo東京が開催され、そのタイミングで
来日された、今年の世界最優秀ソムリエコンクールで優勝された
Jon Arvid Rosengrenさんをオーストリアワイン大使で囲みました。
オーストリアのマイナーな地場品種をブラインドティスティング
させるなど、オーストリアワイン大使の無茶振りにも笑顔で
応えて下さり、バッチリ答えられるというその様子にも一同
盛り上がりました。


そして、寒さが厳しくなってきた11月末にはオーストリアの
カンプタールにあるシュロス・ゴベルスブルクの当主である
Michael Moosbruggerさんたちがご来店くださいました。
ミヒャエルことミッヒは来日の度に当店にご来店下さり、
昨年に引き続き今回は3度目のご来店となりました。
今回はワイン会ということではなく、築地市場を見学されたい
とのことで、場内と場外をご案内し、その後当店で一緒に食事
をさせて頂きました。
持参して下さった、彼の造るシュタインセッツのグリューナー・
ヴェルトリーナー、そして、かつての修道士の造り方を紐解いた、
リースリング トラディツィオン 2005を開けて、皆さんで楽しい
ランチをさせて頂きました。



毎度、ミッヒの温厚な人柄と、その細やかな気遣いは日本人の
我々もいつも恐縮しています。そんな彼を体現した懐の深いワイン
の中でもリースリング トラディツィオンなどは、江戸前鮓の
真骨頂である酢〆した鯖、こはだ等の光物との相性が抜群です。
本年も造り手の方が6人もご来店して下さり、また、多数の造り手
にオーストリアと日本でお会いできる機会を頂きました。
江戸前鮓とオーストリアワインをご提供し続ける当店としても、
また、オーストリアワイン大使としても非常に実り多い1年でした。
来る年もまた、江戸前鮓とオーストリアワインの相性を皆様に
お届けできる一年となるよう、努めてまいりたいと思います。
鮓&ワインおーじ
昨年に引き続き「オーストリアイヤー」と言えるほど多くの
造り手の方との出会いがございました。
2月には雪の残る岩手県花巻市の「高橋葡萄園」さんを訪問。
造り手でオーストリアワイン大使でもある高橋喜和さんに
畑をじっくり見せて頂き、醸造所の見学と試飲をさせて頂きました。
丹念に仕事をされている高橋さんのご様子が手に取るように
わかる畑の状態で、雪の下の土は柔らかくまた温かかったのが
印象的でした。また、大迫町に何軒かあるワイナリーの中でも
高橋さんの畑は盆地のような場所にあり、ミクロな気候も異なる
とのことでした。ワイン造りでも枝の向きによってワインを造り
分けて出荷されたり、亜硫酸無添加を造られたりと、いろいろな
取り組みをされていることに感動いたしました。
さまざまなワインを試飲させて頂き、今年から高橋さんのワイン
も当店にて扱わせて頂きました。




3月にはFoodexの折に、当店にオーストリアワインマーケティング
協会会長のWilly Klingerさんと、オーストリア大使館商務部
商務参事官(当時)のMichael Otterさんがご来店くださいました。
和食が大好きなお二人に当店の江戸前鮓と会席料理にオーストリア
ワインを堪能して頂き、江戸前鮓や料理とオーストリアワインという
新たな組み合わせは繊細で素晴らしい。この良さを世界の皆さん
に広く知ってもらうようこれからもサポートしていきたい
とありがたいお言葉を頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-796.html

4月にはビオディナミを先進する、オーストリアのニコライホーフ
からChristine Saahs夫人と、フランス ロワールのクレ・ド・セランから
ニコラ・ジョリーさんの娘さんVirginie Jolyさんにご来店頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-819.html
ニコライホーフのサース夫人はこれまでにもご来店頂き、当店で
ワイン会をなさって下さっており、ヴィルジニーさんは初めての
ご来店でした。
共に世界を代表するビオディナミの造り手で、江戸前鮓、会席料理と
ご自身のワインのマリアージュの良さをプロの方々にお伝え頂きました。
サース夫人の変わらぬワインへの愛情と優しさ、また、クレ・ド・セラン
で醸造責任者を務めるヴィルジニーさんのワインへのほとばしる情熱が
大変素敵で、魅了された一日でした。


また、4月の後半にはオーストリアのMORICのRoland Velichさん
が昨年に引き続き再び来店して下さいました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-822.html


今回は一緒に当店で食事をさせて頂き、彼の数々の貴重なワイン
と共に江戸前鮓、料理とのマリアージュを楽しませて頂きました。
ローラントさんをお連れ頂いたヘレンベルガー・ホーフの山野社長
からは本年6月には光栄なことにMORIC賞もいただきました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-841.html
当店で常にお出ししているMORICのブラウフレンキッシュに加え、
新年早々からは届いたばかりの白ワイン「ハウスマルケ」
あらため、「Super Natural」をお出しします。
そして6月にはオーストリアワインマーケティング協会にご招待
頂き、ウィーンのホーフブロイ王宮で2年に一度開催される
ワインの国際展示会「VieVinum」に参加いたしました。

6月末の当店の土曜ワイン会でも帰朝報告をさせて頂きました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-842.html
VieVinumの開催期間中には様々ンサイドイベントが開催され、
我々大使たちも、
サロン・テイスティング



Premium Estateパーティー(ロイマーのフレッド・ロイマーさんと)

等に参加しました。
また、これに合わせてこれまでも当店に来て下さったワイナリーを
中心に多数訪問いたしました。
・ニコライホーフ(ヴァッハウ)
・マッハヘルンドゥル(ヴァッハウ)
・マラート(クレムスタール)
・ニグル(クレムスタール)
・ヒルッシュ(カンプタール)
・シュロス・ゴベルスブルク(カンプタール)
・ヴィーニンガー ヌスベルクの畑(ウィーン)
・シュタードルマン(テルメンレギオン)
・ヨハネスホフ・ライニッシュ(テルメンレギオン)









加えて、オーストリア全土からほとんどすべてに造り手が集結
した、VieVinum会場では、
・ピットナウアー(ノイジードラーゼー)
・サットラーホーフ(ズュートシュタイヤーマルク)
・チェルモネッグ(ズュートシュタイヤーマルク)
・MORIC(ローラント・フェリッヒ)(ミッテルブルゲンラント)
・ウヴェ・シーファー(アイゼンベルク)
・グローサーワイン(アイゼンベルク)
・プローダー・ローセンベルグ(シュタイヤーマルク)
・ハーレンホッフ(シュタイヤーマルク)








といったブースで試飲と共に造り手と意見交換をしました。
この訪問では畑を見て、ワイナリーを訪ね、造り手と直接話を
して、ワインを試飲すると造り手一人一人の人柄やその性格が
ワインに反映されているとあらためて感じることとなりました。
7月には、2月に訪問した高橋葡萄園の高橋喜和さんが来店
くださり、ワイン会を開催してくださいました。
オーストリアワイン大使で、オーストリアのワイン学校である
クロスターノイブルク醸造学校を卒業された高橋さんは、
私がオーストリア訪問で感じたことを体現されるように、
高橋さんの温厚なお人柄とその真摯な性格がワインに
非常に良く表れている優しいワインです。
まさに和食に寄り添うワインという言葉がピッタリ。
ワインへの情熱あふれるご説明を美味しいワインとともに
頂きました。

http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-846.html
9月にはオーストリアでスパークリングを専門に造られている
シゲティのHans-Peter Hofmannさんがご来店くださいました。
今回は輸入元を探しに来店されたとのことで、親しみやすい
ものから個性的なものまで、そのバリエーションの広さと、
スパークリングの醸造技術の高さにとても感動いたしました。
ゲヴェルツトラミネール単体のスパークリングなどは、
芳香系のぶどうの個性を生かしつつも瓶内二次発酵のうまみ
も調和させたという素晴らしい逸品でした。


そして、10月にはオーストリアワイン大使有志が毎年主催する
「オーストリアワイン大試飲会」を3回目として開催し、造り手
として、オーストリアの中でも実力・注目共に高い自然派ワイン
を造られているセップ・ムスター(ズュートシュタイヤーマルク)
とお会いしました。
彼のワインの優しい酒質はどこから来るのかと、その醸造について
深くいろいろとお話を伺いました。

さらに、造り手ではありませんが、大試飲会の前夜には当店に
オーストリアワイン大使が6名(実際は8名)集結し、江戸前鮓と
オーストリアワインのマリアージュを各大使が競演するという
イベントも行いました。
http://ginzasoseki.blog122.fc2.com/blog-entry-873.html
11月のホイリゲ(新酒)の時には、毎年素晴らしいホイリゲを
造られているツァーヘルのAlexander Zahelさん(ウィーン)が
来日されてお会いしました。

今年は夏場に雨が多かったり10月に急に秋になって冷え込んだり
という気候で、まさにクール・クライメットらしい味わいの
高い酸味と柑橘系のキリッとした味わいの伝統的なホイリゲと
なっています。
さらに11月にはVinexpo東京が開催され、そのタイミングで
来日された、今年の世界最優秀ソムリエコンクールで優勝された
Jon Arvid Rosengrenさんをオーストリアワイン大使で囲みました。
オーストリアのマイナーな地場品種をブラインドティスティング
させるなど、オーストリアワイン大使の無茶振りにも笑顔で
応えて下さり、バッチリ答えられるというその様子にも一同
盛り上がりました。


そして、寒さが厳しくなってきた11月末にはオーストリアの
カンプタールにあるシュロス・ゴベルスブルクの当主である
Michael Moosbruggerさんたちがご来店くださいました。
ミヒャエルことミッヒは来日の度に当店にご来店下さり、
昨年に引き続き今回は3度目のご来店となりました。
今回はワイン会ということではなく、築地市場を見学されたい
とのことで、場内と場外をご案内し、その後当店で一緒に食事
をさせて頂きました。
持参して下さった、彼の造るシュタインセッツのグリューナー・
ヴェルトリーナー、そして、かつての修道士の造り方を紐解いた、
リースリング トラディツィオン 2005を開けて、皆さんで楽しい
ランチをさせて頂きました。



毎度、ミッヒの温厚な人柄と、その細やかな気遣いは日本人の
我々もいつも恐縮しています。そんな彼を体現した懐の深いワイン
の中でもリースリング トラディツィオンなどは、江戸前鮓の
真骨頂である酢〆した鯖、こはだ等の光物との相性が抜群です。
本年も造り手の方が6人もご来店して下さり、また、多数の造り手
にオーストリアと日本でお会いできる機会を頂きました。
江戸前鮓とオーストリアワインをご提供し続ける当店としても、
また、オーストリアワイン大使としても非常に実り多い1年でした。
来る年もまた、江戸前鮓とオーストリアワインの相性を皆様に
お届けできる一年となるよう、努めてまいりたいと思います。
鮓&ワインおーじ