鱧の子の冷製炊き合わせ
夏場は鱧(はも)の季節です。
先日まで鱧の洗いなどをお出ししておりましたが、
今は鱧の子の冷製炊き合わせをお出ししております。

鱧の子を玉子でとじた、「玉締め」として冷製の炊き合わせでお出ししております。
鱧の子のプチプチとした良い食感と共に、玉締めにすることで出汁が含まれやすくなり、
味わい深い出汁と、淡泊な鱧の子と卵のハーモニーが絶妙です。
あいの手に、蓮根、オクラ、小芋、椎茸の味わいを楽しんで頂けると、
より、鱧の子の旨味を感じて頂けると思います。
繊細なこの炊き合わせには、
本荘、飛露喜、ゆきの美人
のような純米で繊細な日本酒や、
オーストリアの南シュタイヤーマルク地方でスコッフが作る
ゲルバー・ムスカテラー
の白ワインなどをご一緒にお楽しみください。
鮓&ワインおーじ
先日まで鱧の洗いなどをお出ししておりましたが、
今は鱧の子の冷製炊き合わせをお出ししております。

鱧の子を玉子でとじた、「玉締め」として冷製の炊き合わせでお出ししております。
鱧の子のプチプチとした良い食感と共に、玉締めにすることで出汁が含まれやすくなり、
味わい深い出汁と、淡泊な鱧の子と卵のハーモニーが絶妙です。
あいの手に、蓮根、オクラ、小芋、椎茸の味わいを楽しんで頂けると、
より、鱧の子の旨味を感じて頂けると思います。
繊細なこの炊き合わせには、
本荘、飛露喜、ゆきの美人
のような純米で繊細な日本酒や、
オーストリアの南シュタイヤーマルク地方でスコッフが作る
ゲルバー・ムスカテラー
の白ワインなどをご一緒にお楽しみください。
鮓&ワインおーじ
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土曜ワイン会(5~7月)の様子
8月後半ですがまだまだ暑さが厳しく、当店でもスパークリングや
白ワインを召し上がるお客様が多くいらっしゃいます。
さて、ブログアップが少々遅くなりましたが、
土曜のワイン会の最近の様子(5~7月)をお伝えしたいと思います。
第22回目でした5月の会(5月25日)は
「アルザスワインを探求しよう」と題して開催いたしました。
フランスのアルザス地方のワインは、世界的に流布しており、とても有名な
銘醸地ではありますが、お客様にお伺いすると飲んだことがあるかも知れない
というお答えが多く聞かれます。ですが、アルザスフルートと言われる
特徴的な瓶をお見せすると、「ああ、このワイン」とすぐに認識して頂けます。
アルザス地方は歴史的に数奇な運命をたどった地域で、現在はフランスで
ありますが、ドイツ領に属していたこともあり、ドイツワインの影響も
色濃く残しているワインです。
お客様から「アルザスを是非取り上げてほしい」というお声が上がりました
ことから、今回、アルザスワインを探求することと致しました。
この日ご用意したワインは次の5種類です。

左から、
1. ドップ・エ・イリオン クレマン・ダルザス ブリュット NV(アルザス地方
リグヴィール村)
2.
マルセル・ダイス アルザス ブラン 2011(アルザス地方
ベルグハイム村)
3.
F.E.トリンバック ミュスカ リゼルブ 2010(アルザス地方
リボーヴィレ村)
4.
ツィント・フンブレヒト ピノ・グリ ヴィンツェンハイム ローテンベルグ 2010(アルザス地方
ヴィンツェンハイム村)
5. ドメーヌ・ヴァインバック ピノ・ノワール リゼルブ 2008(アルザス地方
キエンツハイム村)
アルザスは気候も冷涼な地域のため、基本的に酸味がしっかりとあり、
また醸造においても、ステンレスタンク、古い木樽発酵を行うなどして、
ブドウ品種の個性を引き出し、ブドウ本来の味を楽しみ素材感を大切にするため、
和食に相性のよいワインが多くあります。
最初にお出ししたドップ・エ・イリオンのクレマン・ダルザスは
ピノ・ブラン、オーセロワ、リースリングなどを用いたワインで、
ブドウ本来のフレッシュな味わいを大切にしながらも、瓶内二次発酵
による繊細でクリーミーな泡が特徴です。突き出しや八寸などを
引き立てるできばえです。
マルセル・ダイスはアルザスにテロワールの概念を最初に取り入れた
作り手で、土壌により決まるブドウの味わいをワインに表現するという
考えで、テロワールを大切にしてワイン造りをしています。
今回お出ししたのは最もリーズナブルなアルザス・ブランで、ピノ・ブラン、
リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、
ミュスカ、シルヴァネールと、アルザスを代表する品種がすべてブレンド
されている伝統的なワインです。
しかし、このコストパフォーマンスは素晴らしく、他のドメーヌが出す
グランクリュにも引けを取らない味わいで、素晴らしいミネラルと、
うま味が凝縮した苦味もあり、余韻も素晴らしいものでした。
旬の野菜の炊き合わせはもちろんですが、多少癖のある鮎などの川魚の
焼物のなどとも喧嘩せず、うまく引き立てる味わいとなっておりました。
3番目にお出ししたトリンバックの作るミュスカもお客様にとても好評を
頂きました。香り高いミュスカの香りと、酸味でシャープな味わいであり
ながらもとげとげしておらず、全体的に調和のとれた味わいは和食全般に
合うというご意見でした。
そして、ツィント・フンブレヒトのピノ・グリは皆さんが絶賛味わいでした。
テロワールと品種の個性を大切にし、最大限その味わいを引き出すために
ビオディナミを実践しているフンブレヒトは、素晴らしいワインを
数多く造っており、アルザスを代表するリースリングなど枚挙にいとまが
ありません。今回はその中でもあえて、ピノ・グリをお出ししました。
今回はヴィンツェンハイム村のローテンベルグの単一畑で造られたものです。
熟成感が素晴らしく、余韻も長く、現時点で飲むには惜しい逸品で、
5~10年はセラーで保存してから飲む方がよりこのワインの素晴らしさを
感じて頂けるものと思いました。
最後にマグロのヅケなどに合わせて、ヴァインバックのピノをお出ししました。
ヴァインバックのピノはエレガントにできており、鮪のヅケはもちろんの
こと、他の和食とも相性がよさそうでした。
アルザスの根強い人気と和食との相性を再認識した会となりました。
ぜひ、またアルザスを取り上げてみたいと思います。
次に、第23回目となった6月の会(6月22日)は、
「オーストリア、ドイツの実力」という企画で行いました。
オーストリアワインは当店でも力を入れており、ワインリストの80%以上を
オーストリアワインで占めておりますので、オーストリアの美味しさを知って
頂きたいと思いました。
また、ドイツワインも以前は甘さが際立つワインでしたが、最近は和食に合う
辛口の素晴らしいものが生み出されています。
お出ししたワインは次の6種類でした。

左から
1. ラッツェンベルガー バハラッヒャー リースリング ゼクト ブリュット NV(ドイツ ミッテルライン地方)
2. J.シュテアライン&
クレニッヒ ランダースアッカー ゾンネンシュトゥール
シルヴァーナー トラディション 2011(ドイツ フランケン地方)
3. ルーディー・ピヒラー グリューナーヴェルトリーナー スマラクト
コルミュッツ 2011(オーストリア 低地オーストリア地方
ヴァッハウ地区)
4. フリードリッヒ・ベッカー シュペートブルグンダー カルクゲシュタイン 2009(ドイツ ファルツ地域
シュヴァイゲン)
5. モリッツ モリッツ ブラウフレンキッシュ 2007(オーストリア ブルゲンランド地方
ミッテルブルゲンランド地区)
6. エスターハージー ベーレンアウスレーゼ クラシック 2009(オーストリア ブルゲンラント地方
ノイジードラゼー・ヒューゲルランド地区)
いずれも素晴らしいワインでお客様にお気に入り頂いたのですが、
オーストリアでは3番目にお出ししたルーディー・ピヒラーのグリューナーヴェルトリナー、
5番目にお出ししたモリッツのブラウフレンキッシュが人気が高かったようです。
また、ドイツでは、2番目にお出ししたシルヴァーナーと、4番目にお出しした
フリードリッヒ・ベッカーのピノ・ノワールが高い人気でした。
オーストリアのルーディー・ピヒラーは銘醸地ヴァッハウを代表する作り手で、
とても厳格な作り手です。テロワールを大切にし、その味わいをストレートに
表現できるよう、ワイン造りも徹底的に気を使って、清浄なワイン造りをして
います。収穫したブドウの中に一部でも貴腐化したようなブドウがあれば
徹底的に取り除き、正常なブドウのみを使うという徹底ぶりです。貴腐化した
ブドウもワインの味わいとして含める作り手もいるのですが、そのような考え
とは一線を画した、ルーディーらしいワイン哲学です。
また、ドイツのフリードリッヒ・ベッカーはドイツのトップワイナリーの1つで、
世界一エレガントなワインを造ることを目標に掲げています。特にピノ・ノワール
は注目されており、所有している畑がフランスとの国境であることからも、
ブルゴーニュ的な雰囲気がとても感じられるワインです。
ピノらしい赤系果実の味わいを軸としながら、熟成香の獣の香りやマッシュルーム
の香りなども多少出ており、まだまだ熟成できるワインです。
鰆などの魚を使った幽庵焼などととても相性のよい味わいでした。
オーストリア、ドイツはなかなかご自分で選ばれることが少ないかと思いますが、
これを機会に購入してみたいというお客様がいらっしゃったのは、大変に嬉しい
ことでした。
第24回目となった7月の会(7月13日)は、
「リースリングに見る産地の違い」
を行いました。
リースリングは当店でも人気のある品種で、世界的に著名な銘醸地による
飲み比べを行ってみました。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. シュロス・ゴベルスベルク ゴベルスブルガー リースリング ウルゲンシュタイン 2010(オーストリア 低地オーストリア地方
カンプタール地区)
2. ヘンシュケ ジュリアス イーデン・ヴァレー リースリング 2011(オーストラリア 南オーストラリア州
イーデン・ヴァレー地区)
3. ノーマン・ハーディー リースリング 2010(カナダ オンタリオ州(VQAオンタリオ)
プリンスエドワード・カウンティ)
4. ヒューゲル リースリング ジュビリー 2007(フランス アルザス地方
リクヴィール村)
1,4は伝統国(ヨーロッパ)、2,3は新興国からお出ししました。
一般的に伝統国は料理を引き立てるワインで、新興国はワイン単品で
十分に楽しめるという作り方がされているといわれています。
この会では本当にそうなのか、また、産地のテロワールによる味わいの
違いを掘り下げてみました。
結論としては、伝統国の代表としてお出しした、オーストリアの
シュロス・ゴベルスブルクと、フランスのアルザスは滋味があり、
味の複雑さが際立っていました。しかし、料理の味を邪魔すること
なく、引き立てるという、やはり伝統国らしい味わいでした。
新興国もテロワールを大切にし、料理を引き立てるワイン造りの
方向に向いてきていることを認識できました。
1は当店でもオンリストしているワインで、お客様にも人気の高いもので、
杏や桃のような香りを放ちながらも、酸味があり、全体としてバランスが
とてもよい、非常に高いレベルの味わいです。
4のヒューゲル ジュビリーは良い年にしか作らず、良いブドウを
選果して醸造するという特別なワインであるため、複雑さは群を抜いていました。
高い酸味を持ちながらも蜂蜜やナッツのような味わいも出ており、
熟成がまだまだ楽しみなワインでした。
また、新興国は3番目にお出ししたカナダ オンタリオ州の
ノーマン・ハーディが作るリースリングがエレガントで、
新興国にありながらも伝統国のような料理の味わいを引き立てる
ワインとなっておりました。
ノーマン・ハーディはカナダを代表するトップワイナリーで、
シャルドネが世界的に大変注目されています。テロワールを大切にする
作り手で、カナダの冷涼な気候を生かして素晴らしいワインを数多く
作り出しております。このリースリングも良くできたワインとなって
おりました。飲み進むと料理と寄り添う感じがわかりますが、
最初の香りは新興国らしいリースリング特有のペトロール香が多少強く
感じられます。
2番目にお出ししたオーストラリアのヘンチキが作るリースリングは
個人的に大好きなワインです。南オーストラリアのイーデン・ヴァレーは
標高も高く、オーストラリアにありながら冷涼な気候です。無論、日中は
日照が良いため、日中と夜の寒暖差が激しいのがブドウ育成に最高の土地
となっています。その寒暖差が生み出す、酸味とボリュームが唯一無二。
なかなか和食とは難しいのですが、オーストラリアのリースリングを
代表する味わいとしてお出ししました。
今後のワイン会の予定ですが、下記となっております。
http://www.nishitani-sushi.com/winelunch.html
今月(8月)は31日(土)の夜に、世界の素晴らしい
スパークリングを寄せ集めて、シャンパーニュと対戦させます。
名付けて、
「シャンパーニュvs.世界のスパークリング 銀座決戦」
を行います。
また、10月12日(土)のランチタイムに
「畑の違いを味わう」
として、同じ地域の畑違いのワインをお出しして、畑によってどれほど
味わいが異なるかを比較してみたいと思います。
おもに、ブルゴーニュのワインをお出しして試そうと考えております。
これからも楽しく、美味しい企画を行っていきますので、
ぜひ、お気軽にご参加くださいませ。
鮓&ワインおーじ
白ワインを召し上がるお客様が多くいらっしゃいます。
さて、ブログアップが少々遅くなりましたが、
土曜のワイン会の最近の様子(5~7月)をお伝えしたいと思います。
第22回目でした5月の会(5月25日)は
「アルザスワインを探求しよう」と題して開催いたしました。
フランスのアルザス地方のワインは、世界的に流布しており、とても有名な
銘醸地ではありますが、お客様にお伺いすると飲んだことがあるかも知れない
というお答えが多く聞かれます。ですが、アルザスフルートと言われる
特徴的な瓶をお見せすると、「ああ、このワイン」とすぐに認識して頂けます。
アルザス地方は歴史的に数奇な運命をたどった地域で、現在はフランスで
ありますが、ドイツ領に属していたこともあり、ドイツワインの影響も
色濃く残しているワインです。
お客様から「アルザスを是非取り上げてほしい」というお声が上がりました
ことから、今回、アルザスワインを探求することと致しました。
この日ご用意したワインは次の5種類です。

左から、
1. ドップ・エ・イリオン クレマン・ダルザス ブリュット NV(アルザス地方
リグヴィール村)
2.
マルセル・ダイス アルザス ブラン 2011(アルザス地方
ベルグハイム村)
3.
F.E.トリンバック ミュスカ リゼルブ 2010(アルザス地方
リボーヴィレ村)
4.
ツィント・フンブレヒト ピノ・グリ ヴィンツェンハイム ローテンベルグ 2010(アルザス地方
ヴィンツェンハイム村)
5. ドメーヌ・ヴァインバック ピノ・ノワール リゼルブ 2008(アルザス地方
キエンツハイム村)
アルザスは気候も冷涼な地域のため、基本的に酸味がしっかりとあり、
また醸造においても、ステンレスタンク、古い木樽発酵を行うなどして、
ブドウ品種の個性を引き出し、ブドウ本来の味を楽しみ素材感を大切にするため、
和食に相性のよいワインが多くあります。
最初にお出ししたドップ・エ・イリオンのクレマン・ダルザスは
ピノ・ブラン、オーセロワ、リースリングなどを用いたワインで、
ブドウ本来のフレッシュな味わいを大切にしながらも、瓶内二次発酵
による繊細でクリーミーな泡が特徴です。突き出しや八寸などを
引き立てるできばえです。
マルセル・ダイスはアルザスにテロワールの概念を最初に取り入れた
作り手で、土壌により決まるブドウの味わいをワインに表現するという
考えで、テロワールを大切にしてワイン造りをしています。
今回お出ししたのは最もリーズナブルなアルザス・ブランで、ピノ・ブラン、
リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、
ミュスカ、シルヴァネールと、アルザスを代表する品種がすべてブレンド
されている伝統的なワインです。
しかし、このコストパフォーマンスは素晴らしく、他のドメーヌが出す
グランクリュにも引けを取らない味わいで、素晴らしいミネラルと、
うま味が凝縮した苦味もあり、余韻も素晴らしいものでした。
旬の野菜の炊き合わせはもちろんですが、多少癖のある鮎などの川魚の
焼物のなどとも喧嘩せず、うまく引き立てる味わいとなっておりました。
3番目にお出ししたトリンバックの作るミュスカもお客様にとても好評を
頂きました。香り高いミュスカの香りと、酸味でシャープな味わいであり
ながらもとげとげしておらず、全体的に調和のとれた味わいは和食全般に
合うというご意見でした。
そして、ツィント・フンブレヒトのピノ・グリは皆さんが絶賛味わいでした。
テロワールと品種の個性を大切にし、最大限その味わいを引き出すために
ビオディナミを実践しているフンブレヒトは、素晴らしいワインを
数多く造っており、アルザスを代表するリースリングなど枚挙にいとまが
ありません。今回はその中でもあえて、ピノ・グリをお出ししました。
今回はヴィンツェンハイム村のローテンベルグの単一畑で造られたものです。
熟成感が素晴らしく、余韻も長く、現時点で飲むには惜しい逸品で、
5~10年はセラーで保存してから飲む方がよりこのワインの素晴らしさを
感じて頂けるものと思いました。
最後にマグロのヅケなどに合わせて、ヴァインバックのピノをお出ししました。
ヴァインバックのピノはエレガントにできており、鮪のヅケはもちろんの
こと、他の和食とも相性がよさそうでした。
アルザスの根強い人気と和食との相性を再認識した会となりました。
ぜひ、またアルザスを取り上げてみたいと思います。
次に、第23回目となった6月の会(6月22日)は、
「オーストリア、ドイツの実力」という企画で行いました。
オーストリアワインは当店でも力を入れており、ワインリストの80%以上を
オーストリアワインで占めておりますので、オーストリアの美味しさを知って
頂きたいと思いました。
また、ドイツワインも以前は甘さが際立つワインでしたが、最近は和食に合う
辛口の素晴らしいものが生み出されています。
お出ししたワインは次の6種類でした。

左から
1. ラッツェンベルガー バハラッヒャー リースリング ゼクト ブリュット NV(ドイツ ミッテルライン地方)
2. J.シュテアライン&
クレニッヒ ランダースアッカー ゾンネンシュトゥール
シルヴァーナー トラディション 2011(ドイツ フランケン地方)
3. ルーディー・ピヒラー グリューナーヴェルトリーナー スマラクト
コルミュッツ 2011(オーストリア 低地オーストリア地方
ヴァッハウ地区)
4. フリードリッヒ・ベッカー シュペートブルグンダー カルクゲシュタイン 2009(ドイツ ファルツ地域
シュヴァイゲン)
5. モリッツ モリッツ ブラウフレンキッシュ 2007(オーストリア ブルゲンランド地方
ミッテルブルゲンランド地区)
6. エスターハージー ベーレンアウスレーゼ クラシック 2009(オーストリア ブルゲンラント地方
ノイジードラゼー・ヒューゲルランド地区)
いずれも素晴らしいワインでお客様にお気に入り頂いたのですが、
オーストリアでは3番目にお出ししたルーディー・ピヒラーのグリューナーヴェルトリナー、
5番目にお出ししたモリッツのブラウフレンキッシュが人気が高かったようです。
また、ドイツでは、2番目にお出ししたシルヴァーナーと、4番目にお出しした
フリードリッヒ・ベッカーのピノ・ノワールが高い人気でした。
オーストリアのルーディー・ピヒラーは銘醸地ヴァッハウを代表する作り手で、
とても厳格な作り手です。テロワールを大切にし、その味わいをストレートに
表現できるよう、ワイン造りも徹底的に気を使って、清浄なワイン造りをして
います。収穫したブドウの中に一部でも貴腐化したようなブドウがあれば
徹底的に取り除き、正常なブドウのみを使うという徹底ぶりです。貴腐化した
ブドウもワインの味わいとして含める作り手もいるのですが、そのような考え
とは一線を画した、ルーディーらしいワイン哲学です。
また、ドイツのフリードリッヒ・ベッカーはドイツのトップワイナリーの1つで、
世界一エレガントなワインを造ることを目標に掲げています。特にピノ・ノワール
は注目されており、所有している畑がフランスとの国境であることからも、
ブルゴーニュ的な雰囲気がとても感じられるワインです。
ピノらしい赤系果実の味わいを軸としながら、熟成香の獣の香りやマッシュルーム
の香りなども多少出ており、まだまだ熟成できるワインです。
鰆などの魚を使った幽庵焼などととても相性のよい味わいでした。
オーストリア、ドイツはなかなかご自分で選ばれることが少ないかと思いますが、
これを機会に購入してみたいというお客様がいらっしゃったのは、大変に嬉しい
ことでした。
第24回目となった7月の会(7月13日)は、
「リースリングに見る産地の違い」
を行いました。
リースリングは当店でも人気のある品種で、世界的に著名な銘醸地による
飲み比べを行ってみました。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. シュロス・ゴベルスベルク ゴベルスブルガー リースリング ウルゲンシュタイン 2010(オーストリア 低地オーストリア地方
カンプタール地区)
2. ヘンシュケ ジュリアス イーデン・ヴァレー リースリング 2011(オーストラリア 南オーストラリア州
イーデン・ヴァレー地区)
3. ノーマン・ハーディー リースリング 2010(カナダ オンタリオ州(VQAオンタリオ)
プリンスエドワード・カウンティ)
4. ヒューゲル リースリング ジュビリー 2007(フランス アルザス地方
リクヴィール村)
1,4は伝統国(ヨーロッパ)、2,3は新興国からお出ししました。
一般的に伝統国は料理を引き立てるワインで、新興国はワイン単品で
十分に楽しめるという作り方がされているといわれています。
この会では本当にそうなのか、また、産地のテロワールによる味わいの
違いを掘り下げてみました。
結論としては、伝統国の代表としてお出しした、オーストリアの
シュロス・ゴベルスブルクと、フランスのアルザスは滋味があり、
味の複雑さが際立っていました。しかし、料理の味を邪魔すること
なく、引き立てるという、やはり伝統国らしい味わいでした。
新興国もテロワールを大切にし、料理を引き立てるワイン造りの
方向に向いてきていることを認識できました。
1は当店でもオンリストしているワインで、お客様にも人気の高いもので、
杏や桃のような香りを放ちながらも、酸味があり、全体としてバランスが
とてもよい、非常に高いレベルの味わいです。
4のヒューゲル ジュビリーは良い年にしか作らず、良いブドウを
選果して醸造するという特別なワインであるため、複雑さは群を抜いていました。
高い酸味を持ちながらも蜂蜜やナッツのような味わいも出ており、
熟成がまだまだ楽しみなワインでした。
また、新興国は3番目にお出ししたカナダ オンタリオ州の
ノーマン・ハーディが作るリースリングがエレガントで、
新興国にありながらも伝統国のような料理の味わいを引き立てる
ワインとなっておりました。
ノーマン・ハーディはカナダを代表するトップワイナリーで、
シャルドネが世界的に大変注目されています。テロワールを大切にする
作り手で、カナダの冷涼な気候を生かして素晴らしいワインを数多く
作り出しております。このリースリングも良くできたワインとなって
おりました。飲み進むと料理と寄り添う感じがわかりますが、
最初の香りは新興国らしいリースリング特有のペトロール香が多少強く
感じられます。
2番目にお出ししたオーストラリアのヘンチキが作るリースリングは
個人的に大好きなワインです。南オーストラリアのイーデン・ヴァレーは
標高も高く、オーストラリアにありながら冷涼な気候です。無論、日中は
日照が良いため、日中と夜の寒暖差が激しいのがブドウ育成に最高の土地
となっています。その寒暖差が生み出す、酸味とボリュームが唯一無二。
なかなか和食とは難しいのですが、オーストラリアのリースリングを
代表する味わいとしてお出ししました。
今後のワイン会の予定ですが、下記となっております。
http://www.nishitani-sushi.com/winelunch.html
今月(8月)は31日(土)の夜に、世界の素晴らしい
スパークリングを寄せ集めて、シャンパーニュと対戦させます。
名付けて、
「シャンパーニュvs.世界のスパークリング 銀座決戦」
を行います。
また、10月12日(土)のランチタイムに
「畑の違いを味わう」
として、同じ地域の畑違いのワインをお出しして、畑によってどれほど
味わいが異なるかを比較してみたいと思います。
おもに、ブルゴーニュのワインをお出しして試そうと考えております。
これからも楽しく、美味しい企画を行っていきますので、
ぜひ、お気軽にご参加くださいませ。
鮓&ワインおーじ
土曜ワイン会(1~3月)の様子
ブログへのアップデートが遅くなってしまいましたが、
1~3月に行った土曜ワイン会の様子をお伝えしたいと思います。
私が2年前より始めた土曜日のワイン会
「ワインと鮓の『い・ろ・は』」
もご好評を頂き、現在では20回を超えるイベントとなりました。
第19回目でした1月の会(1月26日)は
「ワイン帝国、ボルドーの素晴らしさ」
と題して開催いたしました。
ボルドーは世界的なワインの銘醸地として大変に有名ですが、
味わいの濃い赤ワインのイメージで、和食などにマッチするのかという
ご意見が多く聞かれます。この会では、ボルドーと和食の相性を直に
確認しようというコンセプトです。
この日ご用意したワインは次の4種類です。

左から、
1. カルム・ド・リューセック 2008(ソーテルヌ地区)
2. シャトー・ボーセジュール・ベコ 1978(サンテミリオン村 プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(B))
3. シャトー・ロシェ・ベルビュー・フィジャック 1999(サンテミリオン村 グラン・クリュ・クラッセ)
4. レザルム・ド・ラグランジュ 2011(サンジュリアン村)
4の白ワインはシャトー・ラグランジュが作るソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを
使ったもので、きれいな酸味が素材の味を生かした繊細な和食ととてもよく合います。
ボルドーというと赤ワインのイメージですが、白ワインで素晴らしいものがあること
を皆様に知っていただけたようです。
また、ボルドーの赤は和食に合うのかということについて、2のワインを試して頂き
ました。ボーセジュール・ベコはボルドーの右岸に位置するシャトーで、
メルローを中心としたワインで、かつ、1978年というヴィンテージなので30年以上の
熟成がされています。
ボルドーというと左岸のカベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした赤ワインのイメージが
強いのですが、右岸のメルローはリキュールに漬け込んだフルーツケーキのような、
まろやかでかつ繊細で華やかな赤ワインとなります。ただ、タンニン(渋み)は強いので
30年以上という熟成が進んだものをセレクトしました。
結論から申し上げると、会席料理なら金目鯛の煮つけなどの醤油をベースにして、
甘さと醤油の味わいが出るものや、鮓なら本マグロの赤身をヅケにしたものなどが
とてもよく合うことがわかりました。
熟成したメルローは醤油っぽい風味が多少出て、また、タンニン(渋み)が抑えられて、
角が取れて丸みを帯びた調和のある味わいへと変貌を遂げていました。
これが和食の醤油の味わいと近く、合うのだと思います。
ボルドーは大変に素晴らしいワインを作る銘醸地です。
中でも良い作り手の、熟成の進んだワインを和食と合わせることは十分に考えられる
ものと分かった会となりました。
次に、第20回目となった2月の会(2月23日)は、
「世界の代表品種を巡ろう」
という企画で行いました。
世界の銘醸地で作られる代表的な国際品種を取り上げて味わいを比べる
というコンセプトです。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. ザカ・メサ ヴィオニエ 2009(アメリカ カリフォルニア州 サンタ・イネス・ヴァレー)
2. クレメンス・ブッシュ マリエンブルグ リースリング カビネット 2011(ドイツ モーゼル地区 ピュンデリッヒ)
3. ブライダ イル・バシアーレ 2010(イタリア ピエモンテ州 DOCモンフェラート・ロッソ)
4. ウーイング・ツリー ピノ・ノワール 2006(ニュージーランド セントラル・オタゴ地区 南島 クロムウェル)
この中でお客様に好評を頂いたのは、
2番目のドイツのリースリング、4番目のニュージーランドのピノ・ノワール
でした。
クレメンス・ブッシュはリースリングの素晴らしいワインを作っています。
この畑は機械ではブドウを摘むことができない、急斜面になっています。
ライン川に沿った斜面のこの畑は、日照もよく、また、土壌も素晴らしい土地です。
最近は辛口が流行っていますが、カビネットという多少甘口のワインをご用意
しました。軽い甘さがやさしく、旬の野菜の炊き合わせなどと相性が素晴らしい
ワインでした。
また、4番目のピノの銘醸地であるニュージーランドのセントラル・オタゴは、
海に囲まれたニュージーランドには珍しく、内陸性気候のピノ・ノワール生育に
最適の土地柄です。2006年というヴィンテージであることからも、熟成したピノ
の風味が綺麗にあらわれており、中トロなどのボリュームのあるネタにも非常に
良くマッチしておりました。
これ以外にも、カリフォルニアのヴィオニエや、イタリアのバルベーラの
美味しさもお客様に知っていただく機会となりました。
第21回目となった3月の会(3月23日)は夜に行わせていただき、
「春到来!スパークリング協奏曲」
を行いました。
お花見や歓送迎会などが多い春にぴったりのスパークリングワインを
探そうというコンセプトです。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. ドラピエ ロゼ・ブリュット・ナチュールNV(フランス シャンパーニュ地方 コート・デ・バール地区 オーヴ県ウルヴィル村)
2,3. ドラピエ カルト・ドール・ブリュットNV(フランス シャンパーニュ地方 コート・デ・バール地区 オーヴ県ウルヴィル村)
4. ブリュンデルマイヤー ブリュット マグナム 2008(オーストリア 低地オーストリア地方 カンプタール地区)
5. フェルゲッティーナ フランチャラコルタ・ロゼ・ブリュット 2008(イタリア ロンバルディア州 DOCGフランチャラコルタ)<写真はございません>
スパークリングワインというと代表はシャンパーニュですが、
世界にはシャンパーニュ以外に素晴らしいスパークリングワインがあります。
そのようなワインを合わせてご紹介いたしました。
4は当店で得意とするオーストリアを代表するスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の手法を用いたワインです。
瓶内二次発酵由来のイーストのような風味は多少あるものの、ワイン本来の
スッキリとした味わいが最初の1杯として大変に美味しく感じました。
また、5のフランチャラコルタはイタリアを代表する瓶内二次発酵の
スパークリングワインでその中でも、フェルゲッティーナは代表する
作り手です。フェルゲッティーナの作るこのロゼはは泡も細かく、
また、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)を使っているため、味わいも
酸味とミネラルが綺麗に出ていながらも、やさしい味わいとなっていました。
お客様に大変ご好評を頂きました。
次に、シャンパーニュを代表してドラピエを2種類供しました。
ロゼ・ブリュット・ナチュールはフェルゲッティーナのロゼと比べるべく
お出ししました。ナチュールらしい自然な味わいでしたが、
シャンパーニュらしい強い酸味が綺麗な味わいでした。
一方のカルト・ドールはドラピエを代表するスタンダードラインの
シャンパーニュで味わいがとてもよく練れており、優等生的な味わいの
ワインとなっておりました。
お客様に好みをお聞きすると、フェルゲッティーナのフランチャラコルタが
お好きなお客様少数、大多数がドラピエのカルト・ドールを推されていました。
確かにシャンパーニュは、繊細で長持ちする細かな泡、綺麗で高い酸味、
瓶内二次発酵による複雑さを持った味わいと、非の打ちどころがありませんでした。
この企画の結果を受け、今月(8月)の31日には、再び世界の素晴らしい
スパークリングを寄せ集めて、シャンパーニュと対戦させてみたいと思います。
鮓&ワインおーじ
1~3月に行った土曜ワイン会の様子をお伝えしたいと思います。
私が2年前より始めた土曜日のワイン会
「ワインと鮓の『い・ろ・は』」
もご好評を頂き、現在では20回を超えるイベントとなりました。
第19回目でした1月の会(1月26日)は
「ワイン帝国、ボルドーの素晴らしさ」
と題して開催いたしました。
ボルドーは世界的なワインの銘醸地として大変に有名ですが、
味わいの濃い赤ワインのイメージで、和食などにマッチするのかという
ご意見が多く聞かれます。この会では、ボルドーと和食の相性を直に
確認しようというコンセプトです。
この日ご用意したワインは次の4種類です。

左から、
1. カルム・ド・リューセック 2008(ソーテルヌ地区)
2. シャトー・ボーセジュール・ベコ 1978(サンテミリオン村 プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(B))
3. シャトー・ロシェ・ベルビュー・フィジャック 1999(サンテミリオン村 グラン・クリュ・クラッセ)
4. レザルム・ド・ラグランジュ 2011(サンジュリアン村)
4の白ワインはシャトー・ラグランジュが作るソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを
使ったもので、きれいな酸味が素材の味を生かした繊細な和食ととてもよく合います。
ボルドーというと赤ワインのイメージですが、白ワインで素晴らしいものがあること
を皆様に知っていただけたようです。
また、ボルドーの赤は和食に合うのかということについて、2のワインを試して頂き
ました。ボーセジュール・ベコはボルドーの右岸に位置するシャトーで、
メルローを中心としたワインで、かつ、1978年というヴィンテージなので30年以上の
熟成がされています。
ボルドーというと左岸のカベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした赤ワインのイメージが
強いのですが、右岸のメルローはリキュールに漬け込んだフルーツケーキのような、
まろやかでかつ繊細で華やかな赤ワインとなります。ただ、タンニン(渋み)は強いので
30年以上という熟成が進んだものをセレクトしました。
結論から申し上げると、会席料理なら金目鯛の煮つけなどの醤油をベースにして、
甘さと醤油の味わいが出るものや、鮓なら本マグロの赤身をヅケにしたものなどが
とてもよく合うことがわかりました。
熟成したメルローは醤油っぽい風味が多少出て、また、タンニン(渋み)が抑えられて、
角が取れて丸みを帯びた調和のある味わいへと変貌を遂げていました。
これが和食の醤油の味わいと近く、合うのだと思います。
ボルドーは大変に素晴らしいワインを作る銘醸地です。
中でも良い作り手の、熟成の進んだワインを和食と合わせることは十分に考えられる
ものと分かった会となりました。
次に、第20回目となった2月の会(2月23日)は、
「世界の代表品種を巡ろう」
という企画で行いました。
世界の銘醸地で作られる代表的な国際品種を取り上げて味わいを比べる
というコンセプトです。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. ザカ・メサ ヴィオニエ 2009(アメリカ カリフォルニア州 サンタ・イネス・ヴァレー)
2. クレメンス・ブッシュ マリエンブルグ リースリング カビネット 2011(ドイツ モーゼル地区 ピュンデリッヒ)
3. ブライダ イル・バシアーレ 2010(イタリア ピエモンテ州 DOCモンフェラート・ロッソ)
4. ウーイング・ツリー ピノ・ノワール 2006(ニュージーランド セントラル・オタゴ地区 南島 クロムウェル)
この中でお客様に好評を頂いたのは、
2番目のドイツのリースリング、4番目のニュージーランドのピノ・ノワール
でした。
クレメンス・ブッシュはリースリングの素晴らしいワインを作っています。
この畑は機械ではブドウを摘むことができない、急斜面になっています。
ライン川に沿った斜面のこの畑は、日照もよく、また、土壌も素晴らしい土地です。
最近は辛口が流行っていますが、カビネットという多少甘口のワインをご用意
しました。軽い甘さがやさしく、旬の野菜の炊き合わせなどと相性が素晴らしい
ワインでした。
また、4番目のピノの銘醸地であるニュージーランドのセントラル・オタゴは、
海に囲まれたニュージーランドには珍しく、内陸性気候のピノ・ノワール生育に
最適の土地柄です。2006年というヴィンテージであることからも、熟成したピノ
の風味が綺麗にあらわれており、中トロなどのボリュームのあるネタにも非常に
良くマッチしておりました。
これ以外にも、カリフォルニアのヴィオニエや、イタリアのバルベーラの
美味しさもお客様に知っていただく機会となりました。
第21回目となった3月の会(3月23日)は夜に行わせていただき、
「春到来!スパークリング協奏曲」
を行いました。
お花見や歓送迎会などが多い春にぴったりのスパークリングワインを
探そうというコンセプトです。
お出ししたワインは次の4種類でした。

左から
1. ドラピエ ロゼ・ブリュット・ナチュールNV(フランス シャンパーニュ地方 コート・デ・バール地区 オーヴ県ウルヴィル村)
2,3. ドラピエ カルト・ドール・ブリュットNV(フランス シャンパーニュ地方 コート・デ・バール地区 オーヴ県ウルヴィル村)
4. ブリュンデルマイヤー ブリュット マグナム 2008(オーストリア 低地オーストリア地方 カンプタール地区)
5. フェルゲッティーナ フランチャラコルタ・ロゼ・ブリュット 2008(イタリア ロンバルディア州 DOCGフランチャラコルタ)<写真はございません>
スパークリングワインというと代表はシャンパーニュですが、
世界にはシャンパーニュ以外に素晴らしいスパークリングワインがあります。
そのようなワインを合わせてご紹介いたしました。
4は当店で得意とするオーストリアを代表するスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の手法を用いたワインです。
瓶内二次発酵由来のイーストのような風味は多少あるものの、ワイン本来の
スッキリとした味わいが最初の1杯として大変に美味しく感じました。
また、5のフランチャラコルタはイタリアを代表する瓶内二次発酵の
スパークリングワインでその中でも、フェルゲッティーナは代表する
作り手です。フェルゲッティーナの作るこのロゼはは泡も細かく、
また、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)を使っているため、味わいも
酸味とミネラルが綺麗に出ていながらも、やさしい味わいとなっていました。
お客様に大変ご好評を頂きました。
次に、シャンパーニュを代表してドラピエを2種類供しました。
ロゼ・ブリュット・ナチュールはフェルゲッティーナのロゼと比べるべく
お出ししました。ナチュールらしい自然な味わいでしたが、
シャンパーニュらしい強い酸味が綺麗な味わいでした。
一方のカルト・ドールはドラピエを代表するスタンダードラインの
シャンパーニュで味わいがとてもよく練れており、優等生的な味わいの
ワインとなっておりました。
お客様に好みをお聞きすると、フェルゲッティーナのフランチャラコルタが
お好きなお客様少数、大多数がドラピエのカルト・ドールを推されていました。
確かにシャンパーニュは、繊細で長持ちする細かな泡、綺麗で高い酸味、
瓶内二次発酵による複雑さを持った味わいと、非の打ちどころがありませんでした。
この企画の結果を受け、今月(8月)の31日には、再び世界の素晴らしい
スパークリングを寄せ集めて、シャンパーニュと対戦させてみたいと思います。
鮓&ワインおーじ
今夏は伊勢神宮と富士山を詣でました
当店メンバーのほとんどが旅好きで、個人的にも全国や各国を巡っております。
今夏は「伊勢神宮」と「富士山」を詣でました。
まず、7月末に伊勢神宮の遷宮行事の一つである
「御白石持行事」(おしらいしもちぎょうじ)に参加いたしました。
本年は20年に一度行われる伊勢神宮の遷宮(お宮を新しく隣の敷地に立て直し、
天照大御神の御魂にお移り頂く行事)の年です。
遷宮のための行事は、前回遷宮を行った20年前から、次の遷宮に向けて毎日
何かしらの行事が行われているのですが、遷宮の8年前から毎年大きな行事が
行われ、その中でも全国から特別神領民が参加できる大きな行事の一つである
「御白石持行事」に今回参加できることとなりました。
実は、壮石のメンバー数名が6年前の「御木曳行事」(おきひきぎょうじ)に
参加いたしておりました。
そのご縁もあり、本年7月末に念願の御白石持行事に参加いたしました。
御白石持行事とは、完成したばかりの新しいお宮の敷地に、五十鈴川の
上流で集めた白い石を、神領民の手で敷き詰めるという行事です。
お宮のもとに一般人が近寄れるのは20年に一度のこの時しかございません。
普段は立ち入ることのできない神域となっています。
まだ、天照大御神が遷られていないお宮なので、お白石を置くために
近寄れるという非常に貴重な機会です。
当日は天照大御神らしく、快晴のもと、数千名の神領民があつまり、
御白石の積まれた荷車につながれた2本の縄を全員が引っ張る行事で、
御白石を内宮へと引き込みました。

上:全国から集まった神領民の皆さん

上:樽に入れた御白石を積み込んだ荷車

上:荷車を引く縄を取り巻く我われ神領民
内宮入り口の宇治橋のたもとまで荷車を引き込むと、我々はそのまま宇治橋を渡り、
境内へと向かう途中で一人に一個の御白石を渡されました。
白い布に包んだ御白石を新しくできたお宮へと持ち込み、
お宮の敷地に奉献いたしました。

上:新しいお宮の石垣手前より御白石の奉献に並ぶ我われ神領民
お宮は真新しい木材で高床に組まれ、とても簡素でありながらも威厳があり、
非常に清々しい建物となっておりました(写真撮影は出来ない場所です)。
とても貴重な伊勢神宮の遷宮行事に参加するという、素晴らしい機会に
恵まれ、一同、大変に感動いたしました。
伊勢神宮の遷宮行事への奉献に引き続き、このお盆休みには、
言わずもがな、日本一の「富士山」を登ってまいりました。
富士山山頂からご来光を拝もうということで初登山を行いました。
須走口から登ったのですが、火山の山とはいえ、7合目付近までは
木々や草花があり、風景もそれなりに楽しみながら登っておりましたが、
3,000mを超えると一気に草木がなくなり、火山岩がむき出しと
なった山肌に一変し、酸素も薄くなるという状況になりました。

上:7合目付近

上:7合目付近から頂上を望む
5合目の登山口から8合目の小屋まで約5時間半をかけてゆっくりと登り、
8合目の小屋で仮眠をとったのち、夜中の2時に小屋を出発したのですが、
登山シーズンで富士山が世界遺産に登録されたということもあり、ご来光を
頂上で拝もうという登山客が本8合目から頂上まで連なっておりました。

上:本8合目の小屋から頂上を望む
夜中2時の8合目は寒さと暗さがすごいのですが、夜空の素晴らしい星に
励まされつつ、約2時間をかけ午前4時に登頂に成功しました。

上:山頂の鳥居
山頂にはものすごい登山客の数で、皆さんご来光を待ち望んでおりました。
そして、ついに午前5時に太陽が見え始め、完璧なご来光を拝ませて頂きました。

上:ご来光の様子
ご来光ののち、山頂火口のお鉢めぐりをしつつ、3,776mの最高地点へも
到達しました。

上:最高地点の石碑

上:お鉢めぐりの途中で眼下に望む雲海
初めての富士登山でしたが、天候にも、また、ご来光にも恵まれ、
体調も崩れることなく、よい富士登山をさせて頂きました。
今夏は、伊勢神宮、富士山と日本を代表する場所を巡る機会に恵まれました。
伊勢神宮の遷宮行事、富士山のご来光では、お客様皆様の益々のご健康と
ご発展を祈念させて頂き、また、当店壮石も益々の発展があるようにと
思いを新たにいたしました。
伊勢神宮と富士山より頂いた力を源に、店一同、より一層頑張って
まいりたいと思います。
鮓&ワインおーじ
今夏は「伊勢神宮」と「富士山」を詣でました。
まず、7月末に伊勢神宮の遷宮行事の一つである
「御白石持行事」(おしらいしもちぎょうじ)に参加いたしました。
本年は20年に一度行われる伊勢神宮の遷宮(お宮を新しく隣の敷地に立て直し、
天照大御神の御魂にお移り頂く行事)の年です。
遷宮のための行事は、前回遷宮を行った20年前から、次の遷宮に向けて毎日
何かしらの行事が行われているのですが、遷宮の8年前から毎年大きな行事が
行われ、その中でも全国から特別神領民が参加できる大きな行事の一つである
「御白石持行事」に今回参加できることとなりました。
実は、壮石のメンバー数名が6年前の「御木曳行事」(おきひきぎょうじ)に
参加いたしておりました。
そのご縁もあり、本年7月末に念願の御白石持行事に参加いたしました。
御白石持行事とは、完成したばかりの新しいお宮の敷地に、五十鈴川の
上流で集めた白い石を、神領民の手で敷き詰めるという行事です。
お宮のもとに一般人が近寄れるのは20年に一度のこの時しかございません。
普段は立ち入ることのできない神域となっています。
まだ、天照大御神が遷られていないお宮なので、お白石を置くために
近寄れるという非常に貴重な機会です。
当日は天照大御神らしく、快晴のもと、数千名の神領民があつまり、
御白石の積まれた荷車につながれた2本の縄を全員が引っ張る行事で、
御白石を内宮へと引き込みました。

上:全国から集まった神領民の皆さん

上:樽に入れた御白石を積み込んだ荷車

上:荷車を引く縄を取り巻く我われ神領民
内宮入り口の宇治橋のたもとまで荷車を引き込むと、我々はそのまま宇治橋を渡り、
境内へと向かう途中で一人に一個の御白石を渡されました。
白い布に包んだ御白石を新しくできたお宮へと持ち込み、
お宮の敷地に奉献いたしました。

上:新しいお宮の石垣手前より御白石の奉献に並ぶ我われ神領民
お宮は真新しい木材で高床に組まれ、とても簡素でありながらも威厳があり、
非常に清々しい建物となっておりました(写真撮影は出来ない場所です)。
とても貴重な伊勢神宮の遷宮行事に参加するという、素晴らしい機会に
恵まれ、一同、大変に感動いたしました。
伊勢神宮の遷宮行事への奉献に引き続き、このお盆休みには、
言わずもがな、日本一の「富士山」を登ってまいりました。
富士山山頂からご来光を拝もうということで初登山を行いました。
須走口から登ったのですが、火山の山とはいえ、7合目付近までは
木々や草花があり、風景もそれなりに楽しみながら登っておりましたが、
3,000mを超えると一気に草木がなくなり、火山岩がむき出しと
なった山肌に一変し、酸素も薄くなるという状況になりました。

上:7合目付近

上:7合目付近から頂上を望む
5合目の登山口から8合目の小屋まで約5時間半をかけてゆっくりと登り、
8合目の小屋で仮眠をとったのち、夜中の2時に小屋を出発したのですが、
登山シーズンで富士山が世界遺産に登録されたということもあり、ご来光を
頂上で拝もうという登山客が本8合目から頂上まで連なっておりました。

上:本8合目の小屋から頂上を望む
夜中2時の8合目は寒さと暗さがすごいのですが、夜空の素晴らしい星に
励まされつつ、約2時間をかけ午前4時に登頂に成功しました。

上:山頂の鳥居
山頂にはものすごい登山客の数で、皆さんご来光を待ち望んでおりました。
そして、ついに午前5時に太陽が見え始め、完璧なご来光を拝ませて頂きました。

上:ご来光の様子
ご来光ののち、山頂火口のお鉢めぐりをしつつ、3,776mの最高地点へも
到達しました。

上:最高地点の石碑

上:お鉢めぐりの途中で眼下に望む雲海
初めての富士登山でしたが、天候にも、また、ご来光にも恵まれ、
体調も崩れることなく、よい富士登山をさせて頂きました。
今夏は、伊勢神宮、富士山と日本を代表する場所を巡る機会に恵まれました。
伊勢神宮の遷宮行事、富士山のご来光では、お客様皆様の益々のご健康と
ご発展を祈念させて頂き、また、当店壮石も益々の発展があるようにと
思いを新たにいたしました。
伊勢神宮と富士山より頂いた力を源に、店一同、より一層頑張って
まいりたいと思います。
鮓&ワインおーじ