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あらためて新たなメンバーの2人です!

当店に4月から2人のメンバーが新しく入社しました。

これまでも店のディナータイムにホールを手伝ってくれていた
「松下薫さん」「青木惠さん」が、当店の正社員として加わって
頂くことになりました。

松下さんは料理長の青木さん、ホール長の岡田さんの姪にあたります。
かつてのお仕事から、実はワインにも詳しいのです。
ワインサービスに心強いメンバーが加わりました。

そして、青木さんは青木料理長の娘さんです。
実は新進気鋭の若手日本画家で、日展にも入選しているという作家です。

http://allabout.co.jp/gm/gc/209791/


お2人の入社歓迎会を行いました。

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左の端が松下さん、右の端が青木さん

これからはこの6名で力を合わせてますますお客様に喜んで頂ける
店作りをしていきたいと思います。

今後ともご贔屓のほどどうぞよろしくお願い致します。


鮓&ワインおーじ
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テーマ : お店紹介 - ジャンル : グルメ

5月26日 土曜ランチワイン会「ワインと鮓のいろは」を行いました

先週土曜日に毎度ご好評を頂いております
「ワインと鮓のいろは」
の12回目を行いました。

今回は「年による味の違い」ということで、ワインに書かれている
年(ヴィンテージ)が味に及ぼす違いを飲み比べました。

年の違いを飲み比べることで感じていただきたかったのは、その年
の天候
がワインにどのように反映されるかというコンセプトでした。

天候が味わいによく反映されるのはテロワール(ブドウ種類、国、
土壌、気候、天候、歴史、作り手の哲学など)を大切にするワイン
ということになります。テロワールを大切にするワイン造りで最も
有名な土地はフランスのブルゴーニュですので、今回はブルゴーニュ
の赤ワインをお出ししました。

今回は、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネで著名かつ、大変優良な
作り手とされている「ドメーヌ・ミッシェル・グロ」を選びました。

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ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2007、2008、2009


ブルゴーニュの「オート・コート・ド・ニュイ」という地方は
ブルゴーニュの中でも赤ワインの銘醸地とされる「コート・ド・ニュイ」
の地区の西側にあり、コート・ド・ニュイよりも標高が高い場所です。

ブルゴーニュの赤ワインの中でも世界のワイン好きが求める場所は、
ヴォーヌ・ロマネ村、ジュヴレイ・シャンベルタン村、シャンボール
・ミュジニー村などコート・ド・ニュイの有名村になります。
必然的にワインのレベルも高いのですが、その分、価格も大変高騰
しております。

オート・コート・ド・ニュイはそこまで注目の的ではありませんが、
実は、名手にかかると非常にコストパフォーマンスの良い美味しい
ワインを生み出す土地としてブルゴーニュでは注目されています。

フランスの全てのブドウ畑は1885年から1900年の間にフィロキセラ
(ブドウ根アブラムシ)によって全滅し、その後復興されていった
のですが、オート・コートの土地はしばらく見捨てられていました。
これをミッシェル・グロ氏の父でブルゴーニュワインの名手ジャン
・グロが中心になって1970年代にブドウ作りを復興させたのです。
よって、ミッシェル・グロはオート・コート・ド・ニュイで良質な
赤ワインを生み出しています。


2007~09年のブルゴーニュの天候を振り返りますと、下記のように言われています。

 2007年は春先に記録的な暑さで、開花が早く収穫も早かった年だ
ったそうです。夏は悪天候でしたが、収穫が早かった分影響は限定的
で、作り手も健康な実が出来るように手を加えたため、完熟した果実
が収穫できた年だったとのことです。


 2008年はブルゴーニュにとって難しい年と位置づけられています。
雨が多く病害が発生しやすい年だったそうですが、秋は北風が吹き
続け、乾燥した秋のお陰で水分もかなり蒸発したとのこと。ただ、
作り手の腕が試される年だったとのことでした。


 2009年は2008年と対照的にブルゴーニュでとても偉大な年とされて
います。全体的に暑い年でブドウの生育が早い年だったとのことです。
収穫まで最高の天気を維持し、素晴らしい収穫が出来た年となってい
ます。


この天候をイメージしていただきながらお客様に2007~09を飲み
比べて頂きました。

2007年は出来てからすでに5年経ていますので、それなりに熟成が
進んでいる様子です。天候が暑かった事から、味わいも凝縮されて
おり、黒い果実(ブラックチェリーやカシスなど)に、なめし革の
香りなど熟成した味わいを感じることが出来ました。


一方、2008年は対照的にエレガントな味わいが全体に感じます。
酸味は高く、タンニン(渋み)は少なく、チャーミングなさくらんぼ
や苺の風味が感じられるワインでした。


そして、2009年は一番味わいが深く、飲み終えた後の余韻も長いのが
特徴的でした。ブラックチェリーのような黒い果実の味わいに、甘草
などの甘苦系のハーブの感じもありました。


2008年がエレガントな味わいになっているのは雨が多かった天候が
反映されています。雨が多く、日照が少ないとブドウは完熟せず、
水分が多くなります。その分、ワインは熟成感より淡さとエレガントさ
が強調されます。
一方、暑い年の場合はブドウが完熟するので、果実味が強くなり、
味わいも黒い果実の系統が強くなります。
2007年と2009年はこのような味わいですが、大きな違いは余韻の長さ
でした。2009年は終始天候がよかったので2007年よりもより実が熟し
ていて、余韻の長さにつながっていると思われます。

お客様には年を隠して飲み比べていただいたのですが、味わいの違い
についてコメントをお聞きすると同じようなお声が聞かれ、違いを
感じていただけました。また、天候の特徴に当てはめて年も多くの
皆様に当てていただけました。

ワイン単独でのお好みをお聞きすると2009年の味わいの強さと深さに
人気が集まった様子でした。

これらのワインに合わせ、お料理は
「鱧の湯引き梅肉添え」、「豚とアスパラの塩胡椒焼き」そして、
鮓の盛り合わせをお出ししました。

梅肉はエレガントなピノに、豚は力強いピノに合うお料理です。
そして、鮓は中トロや穴子から脂の乗っている鯵などと合わせて
各年代ごとにどれが合うかを楽しんでいただきました。

料理とワインの相性をお聞きすると圧倒的に2007年、2008年を
推すお声となりました。これは料理の味わいを引き立てるという
意味で、控えめな味わいのものが選ばれたようです。

ワインの「偉大な年」、「グレート・ヴィンテージ」と言われる年
のワインをお楽しみ頂くのも一つの楽しみですが、今回感じていた
だけたように、年毎の天候の違いを楽しんだり、料理に合わせた
ヴィンテージを選ぶというのもワインの楽しみの一つかと思います。


さて、次回は6月16日(土)に予定しております。

鮓とワインの1by1マッチ

http://nishitani-sushi.com/winelunch.html

という挑戦的な試みを予定しております。

旬のネタ4,5種類に1品ずつワインを合わせていただいたあと、
他のネタもお楽しみいただきながらベストマッチを探していこう
と思います。


大変面白い企画ですので、ぜひご参加いただければと思います。


鮓&ワインおーじ

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築地市場の食事処「茂助」

以前こちらのブログでも紹介した「豊ちゃん」の並びにある団子屋「茂助」。

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魚河岸がまだ日本橋にあった頃に創業しているので、
なんと100年を越える老舗です。

市場を歩き疲れたら、甘味でホっと一息つくのにいかがでしょうか。
名物の団子も美味しいですが、おしるこや夏場はカキ氷もありますよ(^^)

先日食べたおしるこをご紹介。
餅米と小豆の甘みが体に染みます。甘党にはたまりません。

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(野菜ソムリエ MARO)

大山蓮華

店のカウンターを大山蓮華(おおやまれんげ)が彩っております。

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5月は大山蓮華が開花する時期です。

古くは1695年の伊藤伊兵衛による園芸書『花壇地錦抄』に記載され、延宝年間に
江戸に栽培用として持ち込まれたそうで、和名は奈良県南部の大峰山に自生していて、
ハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来するそうです。

大山蓮華は一部の地域では絶滅危惧種に指定されているそうで、とても可憐な花です。

ここ2,3日にカウンターにご来店のお客様に楽しんでいただければと存じます。


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金環日食

今日は金環日食でした。

日本で金環日食が見られるのは25年ぶり、
広範囲に日本で見られるとなると932年ぶりとのことで、鑑賞しました。

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中央区からもきれいに鑑賞できました。

次に見られる機会は北海道で18年後、今回と同じく日本の広範囲で
鑑賞できるのは300年後とのことです。

世紀の天体ショウは感動的でした。


鮓&ワインおーじ

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